グローバル配送センター(GDC、Global Distribution Center)は、顧客の注文が予想される海外物品を国内に搬入・保管した後、海外顧客の注文に応じて当該物品を再輸出するために必要な施設で、最近、国境を越えた電子商取引規模の増加に伴い、その重要性がますます高まっています。仁川国際空港はグローバル配送センターを運営する物流企業に様々なインセンティブを提供しており、関税庁など関係機関との協力を通じて最も合理的で迅速なサービスを提供するために努力しています。
中国と日本をはじめとする東南アジア地域まで完璧な接続システムを構築している仁川国際空港は、GDCのための最高の立地競争力を備えており、北東アジアの物流ハブ空港として中国20都市、日本6都市、東南アジア10都市にノンストップで接続が可能です。
米国の代表的な健康補助食品分野の電子商取引企業であるアイハーブは、仁川国際空港のGDCセンターを活用して製品を保管しており、これを基盤に日本、香港、シンガポールの顧客の注文に応じて迅速に配送を開始しています。オランダの半導体露光装置メーカーであるASMLは、生産された半導体装置及び部品を仁川国際空港に保管し、顧客の要請に応じて世界中に配送を行っています。
現在、仁川国際空港自由貿易エリアにはアメリカの代表的な健康補助食品電子商取引企業であるアイハーブの国際拠点物流センター、オランダの半導体露光装置メーカーであるASMLのグローバル配送センター、韓国の代表的な物流企業である韓進のグローバル配送センターが入居し、活発に運営されています。
また、米国系電子商取引流通企業であるスペーシスワンの国際物流センターをはじめ、ドイツのグローバル物流企業シェンカーコリア(DB Schenker)のグローバル配送センターが設計及び着工を控えています。 特に、2020年に締結したシェンカーコリア(DB Schenker)のグローバル配送センターは2021年11月に着工し、2023年4月に完工しましたが、2026年までに新規積み替え貨物が1万7千トンに達すると予想されます。
